名古屋市内にある大学の教育学部の学生対象に、「ドラマinエデュケーションワークショップ」を行いました。
ドラマinエデュケーション(DIE)とは…
上演目的の演劇活動ではなく、子どもたちが自ら参加・発見しつつ学ぶ「過程中心の体験活動」です。
「誰かになる、何かになる」ことで、他者への理解・多様な視点の獲得につながります。
ドラマの手法を授業に取り入れることで、子どもたちが自らの頭で考え、表現し、他の人と協力し問題を解決していく「生きる力」を育てることが期待されます。

本授業の目的は、①教員を目指す学生の非認知能力の育成、②指導案作成等の指導スキルの向上です。
全15回の授業で、劇団うりんこファシリテータ―講師の小原ひろみと新美英生が伺いました。

まずは、非認知能力の大事な力の一つである「コミュニケーション」について考えます。
学生の皆さんが、日常生活で普段どんなコミュニケーションをとっているのか?どんな方法で、コミュニケーションをとっているのか?を、学生の皆さん1人1人に考えてもらい、意見を出してもらいます。

この授業は、講師が「答えややり方を教える」というものではなく、参加者自らが主体的に考え、行動することに重きを置いています。
自分の意見を他者に伝える方法として、付箋に書いたり、口頭で述べたり、身体で表現したり…、様々な方法で他者に伝え、また他者から受けとる体験を通して、自己理解や他者理解を深めます。
15回の中でシアターゲームで身体や心を沢山使い、ペアワークやグループ活動を通して、チームビルディングも体験します。
授業の最後には、学生自らが演劇手法を取り入れた指導案を作成します。
すでに学んだ知識に、身体的・感覚的理解を加えることで、「点」から「線」へ、そして「面」から「立体」へと視野を広げ、総合的で深い学びの時間となりました。
来年度の実施も決まっています。
来年度はどんな学生の皆さんと出会えるのか。
楽しみです!
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